世界に響け職人の心意気

日本家屋が洋風化して無くなりそうなモノが沢山ある。


土壁
障子

欄間
床の間
そして組子細工

この本は組子職人が、必要とされなくなった中で
伝統をまもりつつ新しい形に生まれ変わる物語です。

自分が必要とされなくなったら
私だったらどうするだろう・・・
そんな恐ろしいことを考えながら読み進めました。
この本の作者は、それが現実だったんだよなぁ・・・

全身全霊をかけて
自分の人生どころか
先祖から続く技術が必要とされなくなる?
あなたなら、どうしますか?

一口に、新しい物を作ればいい、といっても
それはそれは厳しく
もがいてももがいても浮かばれず
追い詰められるばかり。

もう打つ手がない・・・
職人は倒れ、自分も生死の境をさまよって・・・
それでも捨てられない商売ってなんだろうかと
心をえぐられるような気がした。

生きたまま生まれ変わる。
サナギが蝶になるのは命がけだと聞いたことがある。

職人が命がけで生まれ変わった物語です。

次々と難問が起こり
ここまでやっても、まだ問題が続くのか!
と一読者ながら悔しさが湧いてきました。

覚悟を決めて挑む姿勢に
なにもしないで出来ないという事や
ちょっとやったくらいで
やった気になっちゃいけないと教えてもらいました。

今あるものを、どう変化させていくかの考え方がつまっています。

スウェーデン式 アイデア・ブック

基本は大切だとわかっていても
すぐに忘れちゃう。

わたしだけ?

そんな時は、この本を読む。

あ~つかれたなぁ~~~~
もうなんにも思い浮かばない・・・

本当に?

そんな時は、この本をパラパラする。

小難しく頭が固まっちゃったら
この本に現実逃避しちゃう。

あれれ?
そうだよな。
これって基本だよね。
でも、忘れてた。

スウェーデン式ってあるけれど・・・
日本人の私にもしっくりなじみます。

風刺が効いていてクスっと笑えちゃうしね。

本日は、お日柄もよく

OLだった女の子が
スピーチライターとして成長していく物語です。

小説ですから実にテンポよく進んでいきます。
言葉を生み出していく苦労は気持ちよくスッパリ描かれません。
ページをめくれば物事が進むように
私も言葉を生み出せたらと
羨ましく思いながら読み進める
ひねくれものの自分に気が付きました。

それでも、人の心を動かすにはどうするか?
を、これほどすんなりと表現できるのは
さすが小説家、浜田マハ。
すごいなー!

当たったと言われるチラシやセールスレターのキャッチコピー
つい、パクリたくなります。
私も昔、キャッチコピーだけ真似して・・・
散々な目にありました。
(つまり、反応が悪かった)

何かを真似するってことは
表面だけ、それだけ真似してもだめだと分かります。

何かが生み出されるには
前提となる「あるもの」が存在します。

それは「共感」です。
「そうそう!そうなんだよ!」という
読み手を聞き手を、しっかりと想定されたからこそ出てくる
共通する出来事です。

お話の中で何度も何度も触れられています。

読み進めながら
お客と店に置換えてしまっていました。
物語に引き込まれると
つい、自分に置換えてしまうのも共感です。

短い言葉
繰り返す、繰り返さない
場の読み方

登場人物たちが意識することは
私も意識したいことばかりで
「次の講演に、この手法使ってみよう」
なんて小賢しく思いながら読んだりしてね。

物を売るには
ターゲット決めから始まります。
スピーチで心をつかむのも同じです。
ターゲットを決めること。

誰に向かって伝えるのか。
その彼らが共通して感じていることは何か。
彼らと一体になる言葉をさがす。

読むと
私も何か書いてみたい
そう思う小説です。

ちりばめられた心を動かす言葉の力を感じられます。
読んだらうるっと泣けるから。

会社のお金は通帳だけでやりくりしなさい

お金という発明品は便利です。
でも、厄介でもあります。

私は、商売を継いだころにお金がなくて
商品の仕入れにも困っていました。

だから、お金を稼ぐ方法を学び
沢山の失敗から、お金を稼ぐってこんな感じかぁ~
と感覚を養っています。

少し稼げるようになったら新しい疑問がわいてきました。

「あれ?稼いでも楽にならないのはどうして?」

そうです。
稼げるようにはなったのです。
二日三日で一千万とか売る技術は安定してきたのに
それが手元に残らないのはどうしてだろう?

コンサルタント部門を始めて
最初は売る事だけ教えて、売れて喜んで・・・
でもクライアントさんたちは、楽になったとは言わないのです。

どうして?

それはね。
「会社のお金」と「税金払うための決算書」との違いを知らなかったから。

決算書に上がってこないけど
手元に現金を残すために大切な数字が二つあります。
その一つが「返済金」です。
(もう一つは、またの機会にね)

この本の帯に「決算書は必要ありません」とありますが
まさしく、正しく、その通りです。

著者、神田知宜の会計本は、とにかく分かりやすい。
私たち商人は税理士になるわけではありません。
物と技術をお金にかえた、そのお金をどう見たらいいのかだけ分かればいいのです。
一番シンプルな「会社に手元にお金を残す技術」が紹介されています。

会社の数字の現実を見る。
これは儲かっていない時は辛いことでしょう。
ですが、真正面から向き合わない限り手元にお金は残りません。

本で詳しく紹介されている「やりくり表」
すべての商売人に必要です。
会社の数字と仲良くなれます。
そうすると・・・数字を見るのが楽しくなっていきますから。

私の持論ですが
商品は棚卸すればするほど売れる
お金数字は数えれば数えるほど増える
お客は思い出せば思い出すほど来店する
のです。

自分の会社・お店の数字のどこを見たらいいのか?
どうやって見たらいいのか?
を、神田式やりくり表に記入していくだけで
手元にお金が残るようになります。
商売人の必読書です。
特に返済金がある会社・お店さんは熟読してね。

ちなみに、著者 神田知宜のこの本もお勧めです。
儲けがどうして発生するかの理解の助けになります。