世界に響け職人の心意気

日本家屋が洋風化して無くなりそうなモノが沢山ある。


土壁
障子

欄間
床の間
そして組子細工

この本は組子職人が、必要とされなくなった中で
伝統をまもりつつ新しい形に生まれ変わる物語です。

自分が必要とされなくなったら
私だったらどうするだろう・・・
そんな恐ろしいことを考えながら読み進めました。
この本の作者は、それが現実だったんだよなぁ・・・

全身全霊をかけて
自分の人生どころか
先祖から続く技術が必要とされなくなる?
あなたなら、どうしますか?

一口に、新しい物を作ればいい、といっても
それはそれは厳しく
もがいてももがいても浮かばれず
追い詰められるばかり。

もう打つ手がない・・・
職人は倒れ、自分も生死の境をさまよって・・・
それでも捨てられない商売ってなんだろうかと
心をえぐられるような気がした。

生きたまま生まれ変わる。
サナギが蝶になるのは命がけだと聞いたことがある。

職人が命がけで生まれ変わった物語です。

次々と難問が起こり
ここまでやっても、まだ問題が続くのか!
と一読者ながら悔しさが湧いてきました。

覚悟を決めて挑む姿勢に
なにもしないで出来ないという事や
ちょっとやったくらいで
やった気になっちゃいけないと教えてもらいました。

今あるものを、どう変化させていくかの考え方がつまっています。

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