顔が見えるお客様を「特定多数」にしたら、商売にやりがいと利益がもたらされる

カフェ クルミドコーヒー を経営する影山知明氏が著者の本です。

タイトル:ゆっくり、いそげ
サブタイトル:カフェからはじめる人を手段化しない経済

序盤は影山氏の経営に対する思いではじまり
だんだんと経済哲学へと進んでいきます。

不特定多数と特定少数の間には「特定多数」があるのではないか?
ここを客層に育てることができたら
理想と現実を両立できるのではないかという意見に
私も小さな店舗を経営しているからか激しく共感しました。

自分の商売を、こうしたいああしたいと私も思うのですが・・・
影山氏の文章を読んでいると
自分の化けの皮がはがれ
安物ペンキがぼろぼろとはがされ
・・・あぁ、自分はずかしい・・・と感じます。

理想と現実を両立させることはできるのか?

人の中にはいろんな人格があります。
資本主義で殺伐とした人格も
人の間に生まれる良い意味での負債に心地よさを感じる人格も
両方が一人の中に存在しています。

私の店舗のお客様は全員「善い人」です。
それは、私の店にいるかぎり、善い人として対応するからです。
お客様に勝つことだけが販売の方法ではないと
読みながら思い返していました。

大資本ではなく、小さな範囲で
深く豊かにいきる。

昨日まで支配されていた資本主義だけが経済じゃない。

ただ物を仕入れて並べても売れない時代です。
どうしたらいいかを深く考える手引書としてもおすすめの本です。
小さな商売でも希望を持てます。

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